第3章 基本的な5つのデッキ 

 

1.5DBってなに?


ここからはいろいろなタイプのデッキを例をあげて紹介していく。

デッキ紹介ですか?

いきなりデッキを組んでみろと言われても、難しいからな。とりあえず手本となる基本的なデッキだけを紹介するつもりだ。

基本だけですか?

基本といっても、普通はこれから紹介するデッキのいずれかのタイプに属することが多いんだ。だから、こういうデッキを知っておくのは絶対に無駄にならないよ。複数の属性を持っていることもあるが、よほどうまくデッキを組まないと強いものは出来ないしな。

そうなんですか。

そこで、今回解説するのは Five Based Dack と呼ばれている物だ。略してFBDとか5BDとか言われている。要するに「良くある5つのデッキタイプ」ということだな。

英語苦手じゃなかったんですか?

もちろん苦手だ。今のスペルだってあっている自信がないほどだ。言うまでなく、用語自体が間違っている可能性もある。

開き直りましたね。

はっはっは。数学のときはお前が溶けたから、今度は俺が溶ける番か? そうすると解説役がいなくなるぞ。

また無駄話するんだから。だから長くなるんですよ。

すまんすまん。じゃ、話を元に戻すか。
5BDって言うのは、基本的な5つのデッキタイプの事だ。つまり、

 ・バーン
 ・カウンター
 ・クリーチャー
 ・資源剥奪
 ・コンビネーション

の5つのことをさす。・・・もしかしたらコンビネーションは違うかもしれないが、俺的にこれで行く。

間違っているかもしれないんですね?

はっきり言ってしまうとその通りだ。だが、解説はしっかりやるから意味がないわけではないぞ。最近はコンビネーションデッキもよく見るしな。それに、5番目の基本デッキは資源剥奪が2つに別れているという説があるくらいだから、俺が追加でコンビネーションの解説をしても問題ないところだ。その場合は5BDじゃなくて、6BDだと考えてくれ。

 

2.速度の理論


5DBの説明は個別にするとして、ここではさらに大まかに分けた理論の展開を説明する。

また難しいんですか?

いっていることは難しそうだが、全然そんなことはない。紅茶でも片手にして、流し読みしても十分わかると思う。

じゃぁ、紅茶煎れますね。

俺はワインとチーズにしておくかな。えーっと、たしか冷蔵庫のこの辺に・・・

お師匠様〜、お師匠様は読むんじゃなくて、説明する方なんだから、そんなもの飲んでるヒマはないですよ。

ほほう。だったらお前も紅茶は諦めてもらおう。

はーい、我慢します・・・。

……ったく。嘘だよ。飲んでいいぞ。

ホントですか? わーい♪

で、話を元に戻して説明する事にするが、ここで説明するのは「速度」についての理論だ。つまり、「高速デッキ理論」と、「低速デッキ理論」の2つに分けて考える。

2つだけですか?

ま、デッキには速いか遅いかしかないからな。中速というのもあるが、これは両方の性質が有ると思っていいから、説明の必要ないと考えた。

なるほど。

で、とりあえず「高速デッキの理論」だが、これはとにかく相手を一刻も早く倒そうとする理論だ。つまり、「自分よりも先に相手のライフを0にする」事を目的としている理論だな。相手よりもたくさんカードを使えばそれだけ有利になれるだろうという思惑がある。たいていの場合、クリーチャーやダメージ呪文などで相手を殴り倒すものがほとんどだ。勝つための手段が明確でわかりやすい物が多いな。

そんなの当たり前じゃないですか。

MTGは初期手札やその後のドローみたいに予測不可能な部分があるからな。スピードが有ることは重要な項目だ。

じゃ、やっぱり速度を速くしたら良いんじゃないですか?

そう思うだろう? ところがそうじゃない理論も有る。それが「低速デッキ理論」だ。これは相手を倒すのが目的じゃなく、相手を制することを目的している理論だ。カード1枚1枚が相手よりも強いものを使えば有利だろうという思惑がある。ほかにもカードとカードの結びつきを考えて強さを引き出していることも有るな。ただしマナコストが大きかったりするので、動きが遅くなる傾向がある。

そんなので良いんですか?

カードには特定の状況や、2枚以上合わさったときにいつも以上の力を発揮するタイプのものもあるからな。何とかなるのさ。ならなかったらやられるけどな。

 

3.主体の理論


速度の他に、もう一つの分け方でデッキタイプを3つに分けることにする。それが「主体の理論」だ。

なんですか、それ?

つまり、どういう風にデッキが動いていくのかを考えた理論だな。これには「アクション理論」と「リアクション理論」「剥奪理論」の3つがある。

今度は3つですか?

大別しているんだから、これで良いんだよ。で、とりあえず「アクション理論」だが、これは自分の行動を相手に対応させることを目的とした理論だ。自分から行動を起こし、相手がそれに対応せざるを得ないほどの徹底的攻撃をする事を目的としている。

対応されない方が良いんじゃないですか?

もちろん対応されない方が楽で良いかもしれないが、「アクション理論」は相手の行動を封じるという手段は持っていないのが普通だ。自分の行動に対して相手が対応せざるを得ない状況にまで持ち込むのが目的だからな。相手が対応しなくてはならないと言うことは相手の行動を制限していると言うことと同じだから、自分に有利に働くわけだ。

で、そのまま押し切るわけですね。

その通り。この理論は「高速理論」と結びつきやすいが、両者は分けて考えるべきだ。「アクション理論」は相手が対応しなければならないという状況に持ち込むのが目的で、速度はあまり重要じゃない。

ふーん。

で、次に「リアクション理論」だが、これは環境の支配を目的とした理論だ。エンチャントやアーティファクト、大型クリーチャーなどで相手の行動の自由を奪い、相手が何の行動もとれなくなるまで驚異を取り除き続ける、つまり「リアクション」し続ける事を目的とした理論だ。「自分が負けなければいずれ勝つ」という考え方だな。

なんだか消極的ですね。

だが、「アクション理論」よりも遙かに融通が利く。相手の行動に対応するから、自分の行動が遅れる。だから「低速理論」の影響を受けやすいな。この手の理論で組まれたデッキが勝つときはたいていの場合相手が手も足も出せない状況になっている場合が多い。

やな感じ・・・。

完全に行動を封じてしまえば1点のダメージでも20ターン繰り返せば勝つからな。相手の力を0にしてしまえば最小の力も最大の力と同じ事だ。これを「イージス理論」と言うが、これは余談だったかな。

 

4.剥奪理論


ところで、呪文を使うために絶対に必要な物はなんだかわかるか?

えーと、、マナと手札ですかね。

その通り。マナは土地と言い換えることにするが、要するに呪文を使うためには土地から出るマナと手札(カード)が必要だ。呪文を使えなければ何もできないから、そのまま行けば勝てる。

そうですね。

そこで「土地」や「手札」を破壊して状況を有利にしようとする。これが「剥奪理論」だ。相手の資源を攻めて行動できない様にする事が目的だ。

なんか嫌な感じ。

自分から行動するところは「アクション理論」と同じだが、相手の行動を封じるのは「リアクション理論」に通じる物が有るな。
ただ、このデッキがうまくいくと行動できるのは自分だけだから相手は楽しくないっていうのは欠点のうちの1つだな。いわゆる「ロック」という状態だ。

ロックですか。

ロックデッキは友達を無くすと言われているくらいひどいものだが、まぁ、この手の理論も有ると言うことは覚えておくことだな。