第4章 クリーチャーの特殊能力 

 

0.前書き


さて、クリーチャーの特殊能力の説明だったな。

いろんなものがありますねぇ。

MTGの製作会社もクリーチャー戦闘を面白くしようといろいろ考えているわけさ。もちろんクリーチャー戦闘だけじゃなくて他の要素も考えられているから面白いんだけどな。

いったいどれくらいあるんですか?

正確な数はわからないが、大きく分けて10数種類だと思う。特別な名前の付いていない特殊な能力とかも入れるともっとたくさんあるな。最近では特殊能力がないクリーチャーの方が珍しいくらいだし。

そんなに覚えられませんよぅ(泣)

大丈夫だ。わからなくなったら全部カードに書いてあるから見て読めばわかるはずだ。

安心しました。

で、コストのかかる特殊能力もあるわけだが、特別なことが書かれていない限り全てインスタントのタイミングで使えるから、そのつもりでな。

ということは第5章で説明する『スタック』に関係あるわけですね。

その通り。大いに関係がある。
が、それは次の章に譲ることにして、今回は能力の説明だ。

 

1.再生


再生
 そのクリーチャーが致死ダメージをうけたとき、ダメージは全てとりのぞかれる。そのクリーチャーをタップする。もしもそのクリーチャーが戦闘に参加していた場合、そのクリーチャーは戦闘から取り除かれる。


再生は一言で言えば「生き残り」能力だ。
ダメージをうけて破壊されそうになった場合でも再生の能力を使えば墓地に行かずに場に残る。たいていの場合、何らかのコストが必要になるな。

どうやって使うんですか?

ダメージをうける前に再生のコストを支払って再生を宣言するんだ。すると支払ったコスト分の回数だけ再生することが出来る。

てことはコストが払えるだけいくらでも再生するんですか?

そういうことだな。
で、再生したクリーチャーはタップ状態になり、戦闘に参加していた場合はその戦闘から取り除かれる。

ということはブロックしていてもダメージは与えないと言うことですか?

よくわかってるじゃないか。

 

2.先制攻撃


先制攻撃
先制攻撃を持つクリーチャーは先制攻撃を持たないクリーチャーよりも前に戦闘ダメージを与える。


これは通常のクリーチャーよりも早く戦闘ダメージを与える能力だ。

というと?

1.戦闘ダメージステップ(先制攻撃)
2.戦闘ダメージステップ(通常)

と、2つの戦闘ダメージステップがあると思ってくれればいい。先制攻撃を持っているクリーチャーが先にダメージを与えて、その結果、生き残っているクリーチャーが通常のダメージを与える事になる。

先制攻撃同士の場合はどうなるんですか?

その場合でも同じだ。
先制攻撃を持っている奴らがまずダメージを与えあう。だからその場合はダメージが同時にはいることになるな。

 

3.飛行


飛行
飛行を持っているクリーチャーは飛行を持っていないクリーチャーによってはブロックされない。


これは回避能力の一種だ。

回避能力?

相手クリーチャーにブロックされにくくなる能力のことだ。

自分のクリーチャーは相手のクリーチャーをブロックできるんですか?

イメージ的に考えてみればわかりやすい。
飛んでいるクリーチャーは敵の頭上を悠々と飛んでいって相手にダメージを与えることが出来るし、ブロックしようとするなら地上に降りてきてブロックも出来るわけだ。

じゃ、飛行持ってるクリーチャーに<飛行>つけて、もっと高く飛ばせようっと。

飛行能力は重ねても意味がないからそれは無駄だぞ。

くすん。

 

4.トランプル


トランプル
トランプルを持つクリーチャーが攻撃に参加した場合、ブロッククリーチャー全てに致死ダメージを割り振った超過分のパワーを相手プレイヤーに割り振る事が出来る。


「蹂躙」だな。

ほえ?

中国語版ではそう書かれているんだ。相手を踏みつぶして突進していく様なイメージが出来てとても良い。

そうですか。

で、トランプルだが、これはダメージの割り振り方の拡張だ。
通常、どんなに大きなパワーを持っていてもブロックされてしまうと相手にダメージが届かない。
ところがこのトランプルという能力を持っていると、ブロッククリーチャーのタフネスを超えた分を対戦相手に与えることが可能になる。

小さなクリーチャーで捨て身のブロックしても無駄になるんですね。

とりあえずダメージは減るから完全に無駄とは言わないが、トランプルを持っていない場合と比べて全然違うだろうな。

 

5.〜渡り


〜渡り
〜の部分には基本地形名が入る。対戦相手が〜と同じ名前の基本地形をコントロールしている場合、そのクリーチャーはブロックされない。


これも回避能力の一種だな。
相手がテキストに書かれている土地を場に出していないとまったく意味がないが、場に出している場合は今度は相手が完全にブロックできない。

てことは素通しですか?

そういうこと。いくら100万の軍勢で防御を固めても隙をついて攻めてくる<沼の悪霊>(3/3、沼渡り)には何の役にも立たないこともあるってことだ。

 

6.プロテクション


プロテクション(色)
(色)で指定された呪文と効果の対象にならない。
(色)で指定された色のクリーチャーにはブロックされない
(色)で指定された色のクリーチャーからうけるダメージは全て0に減少する。


これは指定された色に対する絶対的な防御力があることを示している。
まず、そのクリーチャーに向かって色指定されたカードを使ったり、能力を使うことがそもそも出来ない。
ブロックすることもできない。
おまけに相手がブロックしてきたときにはダメージを与えることもできないときたもんだ。やってられん。

他の色で倒せば良いんじゃないですか?

それもそうなんだが、クリーチャーを倒す呪文があるのは黒と赤がほとんどなんだ。で、プロテクションを持っているのはほとんどが白だ。わかるか?黒と赤の敵対色の白だ。当然プロテクションも黒と赤ってわけさ。

じゃぁ、倒せないじゃないですか。

倒せないことはないが倒しにくいことは確かだな。
全然関係ないが、プロテクション〜というのが長いので、縮めて「黒テクション」とか「赤テクション」とか言う場合があるな。略しすぎだとも思うが俺は結構好きだ。

本当に関係ないですね。

・・・。

 

追記:2001/02/03

指摘があったんだが、プロテクションの能力で、もう一つ忘れているものがあった。

何ですか?

それは「指定された色のエンチャントは破壊される」という効果だ。

あれ? そもそも指定された色の呪文は対象にできないんだからエンチャントは付けられないんじゃないですか?

まぁ、普通はそうだよな。でも、対象をを取らずにエンチャントを付ける方法がないわけじゃない。墓地からの「補充」とか、既に場にあるエンチャントを別パーマネントに付け替える「エンチャント移動」なんかはその例だな。

白騎士を「動く死体」したりとかもそうですよね。

そのとおり。
・・・って、あまり古いカードを例にしても読者が困るので止めるように。

お師匠様のだって、もうスタンダードで使えないじゃないですか。50歩100歩ですよ。

・・・まぁ、気にするな。
 

 

7.他には?


今まで説明したのはよく見る特殊能力で、基本セットにも入っている。これくらい知っておかないとちょっと困るぞ。

プロテクションはないですよ。

(・・・本を見る)
本当だ!プロテクションは第6版以後、基本セットには無くなったのか。だったらこっちに持ってくればよかったな。

そうですね。
で、他にはないんですか?

まだいろいろある。が、カードに全部書いてあるので大丈夫だろう。わからなくなったらカードを見ることだな。
といって終わるのも何なので、もう少しだけ説明しようか。

速攻
自分の陣営に加わったそのターンから攻撃に参加したりタップ能力を使える。

クリーチャーの攻撃力を高める能力ですね。

いきなり殴ってくるから結構防ぎにくいぞ。最近よく見る能力だな。

これは基本セットに入ってますね(笑)

生息条件(土地)
(土地)で示されている土地をコントロールしていない場合、あなたはそのクリーチャーを生け贄に捧げる。
(土地)で示されている土地を相手がコントロールしていない場合、そのクリーチャーは攻撃に参加できない。

クリーチャーの戦闘参加を限定する能力ですね。

生息条件(島)あたりがよく見かけたな。
水がないと生きていられないって言う感じで、魚関係のカードに良く付いている能力だった。最近見かけないが、無くなったのかな。

ランページ:数字
ランページを持っているクリーチャーを2体以上でブロックした場合、2体目以降の1体につき、ランページを持っているクリーチャーはパワーとタフネスに指定された分の修正を受ける。

クリーチャーの戦闘力を強化する能力ですね。

大きなクリーチャーは小型クリーチャーでは相手にならない様子を表しているというところだろうな。これも最近見ないし、どうやら無くしたい能力のようだから覚えなくて良いだろう。

側面攻撃
〜を持っているクリーチャーが攻撃に参加して、〜を持っていないクリーチャーが〜を持っているクリーチャーをブロックした場合、そのブロッククリーチャーはターン終了まで−1/−1の修正をうける。

戦闘で攻撃が有利になる能力ですね。

ややこしいことが書いてあるが、横から突かれて対応できない奴は本来の力を発揮できずにやられるってところだな。

・・・よけいわかんないですよ。

ミラージュと呼ばれるエキスパンションセットの中でしか出てこない能力だ。

シャドー
シャドーを持つクリーチャーはシャドーを持たないクリーチャーによってはブロックされず、また、ブロックできない。

回避能力の一種ですか?

そういうこと。異次元世界を通ってきているとイメージすると良いだろう。
ちなみにこれはテンペストといわれるエキスパンションセットでしか出てこない能力だ。

エコー
コントロールを得た次のアップキープに呪文コストに等しいマナを支払う。支払わないならばそのクリーチャーを生け贄に捧げる。

コストの分割払いですね。

最初の1回はコスト以上の働きをするが、2回目は前借りした分を払わないといけないわけだから、同じ効果を持つ他のカードと比べると効率が悪い様に設計されている。
ただし早いターンに出せるっていう大きなメリットもあるんだけどな。
これはウルザズサーガと呼ばれるエキスパンションセットの中で登場した。

消散
あなたのアップキープに消散カウンターをそのカードの上から取り除く。取り除けない場合、そのカードを生け贄に捧げる。

使用期間限定のカードですね。

その分、能力は強力だけどな。
自分から消散カウンターを消費して能力を使うカードも少なくない。もちろん強力。
ネメシスというエキスパンションセットで登場した。

キッカー
カードをプレイするときにキッカーコストを払っても良い。その場合〜する。

カードの使用タイミングを広げる能力ですね。

その分、カードの効率は悪くなっているけどな。キッカーを払うことで様々な能力が付け加えられるから、いつそのカードをプレイするのか考える必要があるわけだ。
これはインヴェイジョンというカードセットで登場した。
(2000/11/02 改訂)

開門
場にでたときに指定された色のクリーチャーカードを手札に戻す。

新しいコンセプトのカードですね。

もちろん、戻さなければいけないクリーチャーがいない場合には召喚できないように、開門クリーチャーは自身と同じ色のクリーチャーを戻すように指示してあるのが普通だ。こうすると自分自身を戻さなければいけないからな。
で、クリーチャーを戻さないといけないんだから、不利な特徴と考えるのが普通だが、最近は場にでたときにいろいろな効果が発揮できるクリーチャーもいたりして、有利な特徴になっていることも多い。しかもその不利な特徴のおかげで、能力は強力なものを持っているっていうんだから、詐欺くさい動きをすることもあるな。
(2001/04/25 改訂)


・・・とまぁ、なんだかかなり長くなってしまった気がするが、気にするな。

さすがお師匠さま。いつも通り計画性無いですね。

はっはっは。そんなにほめるな。

(ほめてないんだけど・・・)